終わらない歌
その笑顔を見た時、なぜか不思議な感じになった。

「夢の様な話なんじゃが…。ホントの事なんじゃ。」

いまいち、信用できないと思いつつも、妙に納得してしまった。


そして、僕はさっきから気になっている事を思いきって聞いてみた。


「あの…。今日、もしかして、CDショップで会いましたか?」


おじいさんは、思ってた答えと違ったのか、かなりびっくりした様子だ。

でも、僕の真剣な顔を見て、またニッコリ笑って言った。


「バレたか。よく分かったなぁ。なんでじゃ?」

「笑顔がそっくりだったんです。だから、もしかして、と思って…。」


「なるほど。さすが選ばれし者じゃな。」
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