終わらない歌
「あの、この服着ていいんですか?」


「当たり前じゃ。今のお前さんの格好じゃ、不審者に思われてしまうぞ。下手したら、警察に…。」


「え!?服だけで?」


「そうじゃ。事件があった以来、みんな用心深くなったんじゃ。さ、早く着がえなさい。」


と言って、月岡さんに、着替える場所に案内してもらった。

着替えながら、僕は考えた。

服だけで、不審者と間違われるって、よほどの事があったんだろうな。

でも、よく考えたら、なんで僕が探偵なんだろう。それに…、月岡さんって、ホントに信じていうのかな?

今になって妙に心配になってきた。

でも、まぁ…。行けば分かるだろ!行けば。

僕は、あえて明るく考えた。
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