終わらない歌
僕は、急いで月岡さんのところへ行った。


段々、鼓動が高くなる…。

トク…トク…トク…


「絆。そろそろ行くか?」


月岡さんが静かに言った。


「はい。」


「よし。じゃあ、わしが合図をしたら、その円の中に飛び込むのじゃよ。合図は…、三・二・一じゃ。いいかの?」


「大丈夫です。」


「じゃ行くぞ。」


僕は、深呼吸した。そして、真っ直ぐ前を見た。


ついにー…
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