終わらない歌
そっと目を開けると、僕の前におじいさんが立っていた。歳は分からないが、何だか若々しい。


「まぁ、立ち話もなんじゃから、ここに座れ。」


と、いつの間にか用意されていた椅子と机があった。


…ってこれ僕のものじゃん。

でも、おじいさんの無邪気(?)な対応を見てると反論できなかった。それに、知りたい事いっぱいあったしね…。

僕は素直に座った。


「うむ。まぁ、お前さんにはいきなりじゃが、ここがどこだか話そう。ここは【ミュージッカーワールド】という一つの国なんじゃよ。この国は特別な所にあってのう。お前さんからみると、異世界みたいなもんかのぉ。」


ここでおじいさんは一息ついた。でも、僕が口を開く前におじいさんはしゃべり出した。

…なんだか、勝手なおじいさんだ。
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