ハニー×ビター
お母さんの方を向くと
口にグロスをぬられた

「うふふー♪これで
完璧ね」

『ちょっ……急に何するん!』

再び鏡を見ると
私の唇はみごとに鮮やかなピンクで艶やかに輝いていた

こッこんなん何か先輩に
会うの恥ずかしいやん!

「じゃ、お母さんこんな
頑張ってあげたんだから
あんたも頑張って来なさいよー!」

絶対楽しんでるし……
まぁ良いけど

あっ!今何時!?

パッと部屋の時計を見ると時間は5時55分になっていた


もうすぐ来るやん
あー緊張してきたぁ

久々やしちゃんと話せるかな……てかこんな姿見せるの恥ずかしい


──ピンポーン

えっ!もしかして来た?


早く出なきゃ
どこも変じゃないよな?
ケータイ入れてない!
わー先輩待ってくれてるのに!!



< 138 / 195 >

この作品をシェア

pagetop