ハニー×ビター
今、先輩と玄関で2人きりの状態
「……」
『……』
沈黙が続く
やっぱおかしかったかな
私、背低いし
似合わんかったかな……
「…行こっか」
微笑みにも近い優しい笑顔で言った
やっぱり諦めれるわけないあんな昔の事を聞いても…先輩の笑顔を見たら
キュンって胸がいう……
矢田先輩から聞いた事が
全部嘘やったら良いのに…
そんな事を思いながら
歩き出した
「せ、せや、何か久しぶりやなぁ」
『あ、そうですね……
あの、急に休んですいませんでした』
「いやいや、そんなん良いよ。毎日してたし、しんどかったやろ?」
優しい言葉が嬉しいはず
なのになぜか切ない
それに、しんどく感じた事なんて一度もない