ハニー×ビター
「半泣きなるぐらい恐かった……?」

『へ……?』
私、泣いてたん?
気づかんかった……

「って、俺急に何してんねん!!って話しやな!!
……ゴメン……」

先輩はゆっくり抱きしめていた腕を離す

もうちょっとあの状態でおりたかったな

先輩……何で抱きしめたん?私が半泣きやったから?
私を落とそうとしてるから?私の反応で遊んでいるから……?
無理にいやな方向に考えなかったら0.1%の期待が1%の期待になる……

……急に抱きしめるのは
反則や

それに、もう落ちてるよ……

「泣き止んだ?」

先輩がかがんで私の顔を見る

『はい……//』

今、絶対顔赤いのに……

「よっしゃ!!じゃ、空いてるとこあったから行こか!」
今日はドキドキしっぱなしや……

でも、せっかく花火も、もうすぐ始まるし今日は楽しむって決めたし、楽しもう!!
『はい!!』




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