ハニー×ビター
私と白石先輩は先輩が見つけて来た場所に向かって
歩き出した

『花火打ち上げられるのって、後何分ぐらいですか?』

「多分ー……6時45分頃からやと思うから後、10分ぐらいやと思う」

先輩はケータイを開いて
時間を見て言った

『もうすぐですね!』
楽しみやなぁ……

「あれ?准希?」

前から来た人達が言った
誰やろ……

暗くてよく見えへん……

あっ!

「おー蓮」

「俺らもいるよっ!」

「遊羽!つか、みんなおるやん」

私は白石先輩の後ろに隠れていた
なんとなく、矢田先輩に
会うのがいややったから

「あれ……?美春…ちゃん?」
やっぱ気づかれた……

『こ、こんにちは』
私は目線を下に落として
言った

「つーか、こんにちはじゃなくて、こんばんはじゃないですか?」

「もー空、んな細けぇ事
良いだろー」

ほんまや今、夜やもんな




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