ハニー×ビター
「あッ!!もしかして、
准の新しい彼女?
いつもと全然感じ全然
ちがうじゃん」

嘘と願っていたキモチもすべて消えさってしまった…………
やばい……泣きそう

「ちゃうで。このコはそんなんとちゃう」

「えー何?そんな真剣な顔
しちゃって。彼女の前だから良い顔してんのー?」

彼女ちゃう……
やばい本気で泣きそう

「だから、ちゃうて」

やばい……
「じゃあ、何なのよー」

もう…………無理
「もう、『テニス教えてもらってるだけです』

私はこれを言い残して
出来る限りの速さで走った
「美春!!!!」

後ろで白石先輩が呼んでいるのが聞こえたけど
私は振り向かずそのまま
走った

───……
ハァハァハァ……
だいぶ走ってしもた

急に走って来て私、めっちゃ意味わからんコやん……
今頃白石先輩どう思ってるかな……



< 147 / 195 >

この作品をシェア

pagetop