ハニー×ビター
『何を』

「美春に勝手に言った事」
─ドクン─
“美春”って聞いただけで俺の心臓の鼓動は早なった
『怒るも何も別にえぇよ』今さら怒ってもしゃーないし、いつかバレる事やった
「白石…俺美春の事が好きだ」

『は?』
一瞬思考が止まった気が
した
隼人が美春の事好き?
頭はパニクッとったけど平然を装って
『それが…なんやねん』

「お前、マジムカツク」
俺の胸ぐらを掴んで言った
「動揺してんの丸わかりなんだよ!!まだ美春の事好きなんだろ?だのに、表情なくして、どうも思ってねぇみたいな顔しやがって…
本気でどうも思ってねんだったら、俺が美春と付き合っても平気でいられるんだ『美春は渡さへん!!』
隼人の言葉を聞いてたら
勝手に出てた言葉

平気でおれるわけない
美春が、他の男の名前呼ぶだけでも無理

もう、考えへんなんか無理や……




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