ハニー×ビター




何でやろう……


言葉が出てこうへん


その人は
背が高くて、声が低くて
メガネをかけていて…
何かわからないけど
一瞬で惹き付けられた。




今思うと、私はこの時からあなたに恋をしていたのかな──?




1分ぐらい何も言えず
その人の顔をずっと
見ていたら



「これ、君のやんな?」
と低くて、でも透き通るような声で言われた。


ハッと我に返った私は



『すっすいません!……
あっ!はい私のです!』


と焦っているのを丸出しで言ってしまった


その人は笑いをこらえながら






< 6 / 195 >

この作品をシェア

pagetop