ハニー×ビター
何でやろう……
言葉が出てこうへん
その人は
背が高くて、声が低くて
メガネをかけていて…
何かわからないけど
一瞬で惹き付けられた。
今思うと、私はこの時からあなたに恋をしていたのかな──?
1分ぐらい何も言えず
その人の顔をずっと
見ていたら
「これ、君のやんな?」
と低くて、でも透き通るような声で言われた。
ハッと我に返った私は
『すっすいません!……
あっ!はい私のです!』
と焦っているのを丸出しで言ってしまった
その人は笑いをこらえながら