My Love―お兄ちゃんとどこまでも―
私は“顔色が悪い”と言われながらも、お昼まで何とか働いた。
でも、お昼ご飯が入らない。
「沙亜矢ちゃん、今日は早退して病院に行きなさい。年末は休みになるんだから」
ママさんにそう言われて、気が引けながらも早引きさせて貰った。
午後の診療開始の時間まで、公園で時間を潰して病院へと行く。
内申書を記入し、一番に来た為すぐに診察は行われた。
「吐き気だけ?他に気になる事はない?」
「特に気にした事は……」
今一ピンと来ない私は、何故か大学病院にたらい回しされた。
詳しい検査をして来てと。
紹介状を書いては貰えたけど、病院代が無駄。
しかし、紹介状の代金も払った為、私は雪が降りそうな空の下を歩き、何とか大学病院へ。
細かい検査をし、総合診療科で診察を待ってると、女性の先生に呼ばれて安心した。
「藤森さん。貴方、本当に性交渉はしてない?」
「…………」
「まぁ良いわ。今、妊娠4ヶ月。産むにしても、産まないにしても一度、産婦人科に親御さんと相手の方と話し合い、一緒に来なさい」
「……わかりました」
隠しても無意味だった診断結果を聞かされて、涙を堪えながら診察室を出ると、足の力が抜けて長椅子にドンッと座り込んだ。
ショックとしか言えない。
…あの人の……。
父親の子供なんて……。
でも、お昼ご飯が入らない。
「沙亜矢ちゃん、今日は早退して病院に行きなさい。年末は休みになるんだから」
ママさんにそう言われて、気が引けながらも早引きさせて貰った。
午後の診療開始の時間まで、公園で時間を潰して病院へと行く。
内申書を記入し、一番に来た為すぐに診察は行われた。
「吐き気だけ?他に気になる事はない?」
「特に気にした事は……」
今一ピンと来ない私は、何故か大学病院にたらい回しされた。
詳しい検査をして来てと。
紹介状を書いては貰えたけど、病院代が無駄。
しかし、紹介状の代金も払った為、私は雪が降りそうな空の下を歩き、何とか大学病院へ。
細かい検査をし、総合診療科で診察を待ってると、女性の先生に呼ばれて安心した。
「藤森さん。貴方、本当に性交渉はしてない?」
「…………」
「まぁ良いわ。今、妊娠4ヶ月。産むにしても、産まないにしても一度、産婦人科に親御さんと相手の方と話し合い、一緒に来なさい」
「……わかりました」
隠しても無意味だった診断結果を聞かされて、涙を堪えながら診察室を出ると、足の力が抜けて長椅子にドンッと座り込んだ。
ショックとしか言えない。
…あの人の……。
父親の子供なんて……。