My Love―お兄ちゃんとどこまでも―
夜遅くに申し訳ないけど、事情を説明すればすぐに上げてくれた。
晩御飯の残りらしいカレーを貰い、食しながら実父について訊いてみた。
もちろん、母親たちに内緒にしてくれるようにお願いもした。
「沙亜矢のお父さんは、長田陽矢ーナガタハルヤーと言って、パイロットでね今も機長として働いてるよ」
「生きてたんだ……」
「沙亜矢が空港の仕事に決まったのも、縁かも知れないね。同じ航空会社だから」
私は頷きながら、会えるならと思った。
でも、新しい家庭を築いて居たら迷惑な話。
「どうしてお母さんは、離婚したの?」
しかし、一番に訊きたいところはここだ。
「あの子は、1人の時間が多くて寂しかったの。それで、あんな人とね……。あ、でもお祖母ちゃん、龍児君は好きよ?貴方とと同じ位、大切な孫だと思ってる」
「そっか……ありがとう。話してくれて」
私はカレーを食べきり、お皿を洗い、お祖母ちゃんと並んで寝る事にした。
布団に入る直前、実父と写る赤ちゃんの頃の写真をくれた。
1ヶ月毎に撮られた写真は14枚で。
思い出は途中で閉ざされて居た。
続きが見たい。
これから、作りたい。
やっと、知れたお父さん。
理由を付けては、父親を実父みたいに見ようとした。
でも、やっぱり―――……。
晩御飯の残りらしいカレーを貰い、食しながら実父について訊いてみた。
もちろん、母親たちに内緒にしてくれるようにお願いもした。
「沙亜矢のお父さんは、長田陽矢ーナガタハルヤーと言って、パイロットでね今も機長として働いてるよ」
「生きてたんだ……」
「沙亜矢が空港の仕事に決まったのも、縁かも知れないね。同じ航空会社だから」
私は頷きながら、会えるならと思った。
でも、新しい家庭を築いて居たら迷惑な話。
「どうしてお母さんは、離婚したの?」
しかし、一番に訊きたいところはここだ。
「あの子は、1人の時間が多くて寂しかったの。それで、あんな人とね……。あ、でもお祖母ちゃん、龍児君は好きよ?貴方とと同じ位、大切な孫だと思ってる」
「そっか……ありがとう。話してくれて」
私はカレーを食べきり、お皿を洗い、お祖母ちゃんと並んで寝る事にした。
布団に入る直前、実父と写る赤ちゃんの頃の写真をくれた。
1ヶ月毎に撮られた写真は14枚で。
思い出は途中で閉ざされて居た。
続きが見たい。
これから、作りたい。
やっと、知れたお父さん。
理由を付けては、父親を実父みたいに見ようとした。
でも、やっぱり―――……。