ボクは桜、キミは唄う
「だ、だめだよ。明日から学校どーするの?」

「あ、そっか」

「ぷっくくく」

「あ、やっと笑った。俺、楓花の笑った顔好きだよ。癒される。後、控え目なとことか、お人よしなとことか、泣き虫なとことか」

柚木君は、それからずっと、私がもういいって言っても、私の中の好きな部分を言い続けてくれた。

ガリガリ君は結局2人とも食べ切る前に溶けてしまって。

また今度一緒に食べようねって約束した。

卒業式にはボタンを全部私にくれるって約束もしてくれた。

そして、ボタンの代わりに楓花のリボンちょうだいねって、言ってくれた。

それは同時に、卒業する時も一緒にいようねって言う約束。

これからもずっと、私は柚木君と一緒にいられるだろうか。

一緒にいたいな。

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