ボクは桜、キミは唄う
「な、何するの?」

「安心して?体を傷つけたりはしないから」

リボンを引っ張ってほどくと、上からボタンをひとつづつ外すマネージャー。

やだ。

「やだっ!やめて」

私は必死で押さえつけられた腕を振りほどこうともがいた。

「じっとして。でなきゃこの人、何するかわかんないよ?」

“この人”と言われて視線を向けられたのは、男の先輩だった。

私の右横でニッといやらしく笑う。

「何されるか、わかるでしょ?」

怖い……。

もう、逃げる事ももがく事も叫ぶ事も、できなくなってしまった。

「そ。大人しくしてればすぐ終わるから」

マネージャーはボタンを全て外し終えると、私の体から制服を剥ぎ取った。


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