ボクは桜、キミは唄う
「あーあ。工藤さんごめんねぇ。あいつ今日生理なんじゃね?」

「え?」

「ぶっははははっ」

北川君の言葉に、近くにいた男子達が一緒になって大笑いする。

う……。

なんかおちょくられてる気分。

「工藤さん、いい事教えてあげよっか?」

ひーひーっと笑いながら北川君が私に言ってきた。

「あいつの機嫌直す方法」

またからかわれてるのかな……。

「生徒手帳見せてって言ってみな?」

そう言うと、またガハハハハと笑い出した。

絶対からかわれてる。

「私、職員室行って来る」

プイッとして私も教室を飛び出した。

「工藤ちゃん!頑張ってねー」

北川君が後ろから叫ぶので、振り返ると投げキッスをして手を振っている。

やっぱり男子は苦手。

小学までの雰囲気と全然違って、妙に大人びていたりして。

お子様の私をみんなでからかってくる。


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