ボクは桜、キミは唄う
ピピッピピッピピッ

またメールだ。

私は急いでメールを開いた。

でもその開いたメールは更なる衝撃を私に与えた。

「なんで」

そこには今朝の忌まわしい光景が写し出されていた。

上半身があらわになった私の上に乗る男の人。

脩君が消してくれたはずなのに。

どうして?

消しきれてなかった?

違う。

思い出した。

高田先輩も携帯を私に向けたんだ。

でも脩君が削除したのはマネージャーの写したものだけだった。

それから立て続けに差出人不明のメールが届く。

その全てが、私の襲われている写真だった。

もし、この写真が他の人にも送られてたとしたら……。

考えるだけでゾッとする。


< 180 / 366 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop