ボクは桜、キミは唄う
「夏休み前に合唱コンクールがあるだろ?」
クラスごとに課題曲と自由曲を唄って、競い合うという中学校での行事らしい。
「んで、お前伴奏やってくんないかな?」
「え?」
「他にできそうなやついないしさ、頼むよ」
「や、でももっと上手な人もきっと……」
「いない!」
断りかけた私の言葉は力強い先生の声に打ち消された。
「いないだろ?」
先生は柚木君に同意を求める。
先生の視線に合わせて柚木君を見ると、一瞬目が合ってしまった。
すぐに柚木君がそらしてしまったけど。
「はい。い、いと思います」
「なんだ?そのロボット口調。男ならビシッと行け、ビシッと!」
先生は柚木君のお尻をペシッと叩く。
「ってぇ。山崎、ふざけんなっ」
クラスごとに課題曲と自由曲を唄って、競い合うという中学校での行事らしい。
「んで、お前伴奏やってくんないかな?」
「え?」
「他にできそうなやついないしさ、頼むよ」
「や、でももっと上手な人もきっと……」
「いない!」
断りかけた私の言葉は力強い先生の声に打ち消された。
「いないだろ?」
先生は柚木君に同意を求める。
先生の視線に合わせて柚木君を見ると、一瞬目が合ってしまった。
すぐに柚木君がそらしてしまったけど。
「はい。い、いと思います」
「なんだ?そのロボット口調。男ならビシッと行け、ビシッと!」
先生は柚木君のお尻をペシッと叩く。
「ってぇ。山崎、ふざけんなっ」