ボクは桜、キミは唄う
立ち止まり、斜め上から見下ろす佐々木君もまた、柚木君と同じように背が伸びた。
「いつも、本気で受け止めさせないように、少しおちゃらけてみたりしてるけどさ。本気なんだよね」
けど、そう言いながら、わかってんのー?と笑い、また私が軽く交わせるように準備してくれる。
「──ありがとう」
それは、佐々木君の優しさ。
今まで、ごめんねしか言えなかったけど。
「私ね。嬉しいよ。佐々木君の気持ち。今までも何度も、佐々木君の存在に救われたことがたくさんあるもん。
あの日の放課後も、佐々木君がいてくれないと私は立ち直れなかったかも。
だから、ありがとう」
あの日、ただ何も言えず柚木君を見送る私を、いつまでも遠くから見守っていてくれて。
私が立ち上がるまで、何も言わずただそこにいてくれた佐々木君。
差し伸べてくれる手を受け取ることは出来ないけど、すごく心強くて。
嬉しかった。
「いつも、本気で受け止めさせないように、少しおちゃらけてみたりしてるけどさ。本気なんだよね」
けど、そう言いながら、わかってんのー?と笑い、また私が軽く交わせるように準備してくれる。
「──ありがとう」
それは、佐々木君の優しさ。
今まで、ごめんねしか言えなかったけど。
「私ね。嬉しいよ。佐々木君の気持ち。今までも何度も、佐々木君の存在に救われたことがたくさんあるもん。
あの日の放課後も、佐々木君がいてくれないと私は立ち直れなかったかも。
だから、ありがとう」
あの日、ただ何も言えず柚木君を見送る私を、いつまでも遠くから見守っていてくれて。
私が立ち上がるまで、何も言わずただそこにいてくれた佐々木君。
差し伸べてくれる手を受け取ることは出来ないけど、すごく心強くて。
嬉しかった。