ボクは桜、キミは唄う
「肝心なとき?」
「もぉ」
ふくれながら、ナカちゃんはこんなことを言った。
「昨日から、柚木が楓花にメール送ってる」
「えぇ??」
今度は私が大声をあげてしまった。
「お前ら~最後くらい俺の話聞いとけよぉ」
山崎先生が突っ込む。
「す、すみません」
でも、でも。
「ほ、本当?」
やっぱり振り返ってナカちゃんに確認せずにはいられない。
「本当。今も、柚木来てたんだよ。楓花のこと待ってたのにどこ行ってたんだよー。メールしても返事ないからってへこんでたよ」
「柚木君が?」
どうして?
「いい?これ終わったらすぐ柚木の教室行きなよ?」
「う……うん」
柚木君が、私にメールを?
高鳴る胸の音。
充電するときにどうしてメールチェックしなかったんだろう?
メール、どんな内容だったんだろう?
本当なら、最後の先生の話はすごく大切なはずなのに。
早く終わって~と願ってしまう。
先生の話が終わると、ひとりずつ先生に花を1輪渡し挨拶をする。
山崎先生は私の花を受け取ると
「ソワソワしすぎ」
と笑った。
「今度ゆっくり遊びに来いよ。今日の話をもう1度してやるから」
「また長話ですか?」
「またとか言うなよー。少しは俺の話に感動しろ」
「すいません。へへ」
全員が花を手渡し、最後のホームルームを終えるチャイムが鳴った。
「楓花、急ぎなよ」
後ろからナカちゃんが急かす。
「うん」
「もぉ」
ふくれながら、ナカちゃんはこんなことを言った。
「昨日から、柚木が楓花にメール送ってる」
「えぇ??」
今度は私が大声をあげてしまった。
「お前ら~最後くらい俺の話聞いとけよぉ」
山崎先生が突っ込む。
「す、すみません」
でも、でも。
「ほ、本当?」
やっぱり振り返ってナカちゃんに確認せずにはいられない。
「本当。今も、柚木来てたんだよ。楓花のこと待ってたのにどこ行ってたんだよー。メールしても返事ないからってへこんでたよ」
「柚木君が?」
どうして?
「いい?これ終わったらすぐ柚木の教室行きなよ?」
「う……うん」
柚木君が、私にメールを?
高鳴る胸の音。
充電するときにどうしてメールチェックしなかったんだろう?
メール、どんな内容だったんだろう?
本当なら、最後の先生の話はすごく大切なはずなのに。
早く終わって~と願ってしまう。
先生の話が終わると、ひとりずつ先生に花を1輪渡し挨拶をする。
山崎先生は私の花を受け取ると
「ソワソワしすぎ」
と笑った。
「今度ゆっくり遊びに来いよ。今日の話をもう1度してやるから」
「また長話ですか?」
「またとか言うなよー。少しは俺の話に感動しろ」
「すいません。へへ」
全員が花を手渡し、最後のホームルームを終えるチャイムが鳴った。
「楓花、急ぎなよ」
後ろからナカちゃんが急かす。
「うん」