わがままな君が好き
目に涙をため、体を振るわせる未雨。
その口元を両手で隠してはいるが、笑いたいのを懸命にこらえているのは明らかで―――
「てめ・・・・・」
隼がかっとなって口を開くのと同時に、未雨がこらえきれなくなったように笑い声を上げた。
「あははっ、超ウケル!今の顔!」
「お前なー!」
隼が真っ赤になって怒ると、未雨は悪びれもせず、ぺろりと舌を出した。
「ごめんね、お兄ちゃん」
可愛く小首を傾げる姿に、一瞬ドキッとするけれど―――
「可愛い妹の言うことなんだから、笑って許してくれるよね?」
「―――どこが可愛い妹だよ」
「えへへ」
そう言って笑うと―――
未雨は、少し離れたところでスタッフと話していた真紀の方へと小走りに走っていったのだった。
その口元を両手で隠してはいるが、笑いたいのを懸命にこらえているのは明らかで―――
「てめ・・・・・」
隼がかっとなって口を開くのと同時に、未雨がこらえきれなくなったように笑い声を上げた。
「あははっ、超ウケル!今の顔!」
「お前なー!」
隼が真っ赤になって怒ると、未雨は悪びれもせず、ぺろりと舌を出した。
「ごめんね、お兄ちゃん」
可愛く小首を傾げる姿に、一瞬ドキッとするけれど―――
「可愛い妹の言うことなんだから、笑って許してくれるよね?」
「―――どこが可愛い妹だよ」
「えへへ」
そう言って笑うと―――
未雨は、少し離れたところでスタッフと話していた真紀の方へと小走りに走っていったのだった。