わがままな君が好き
はじめの1年は、まったくと言っていいほど仕事がなかった。
とにかく色々なオーディションを受けまくり、毎週まじめにレッスンも受けていたけれど、無名の事務所のタレントに、そうそう仕事が来るはずもなく。
たまにあるのは、一瞬映るか映らないかのエキストラのような仕事ばかりだった。
それでも、未雨は落ち込んだりせずに1つ1つの仕事にまじめに取り組んでいた。
というよりは、どんな仕事でも未雨にとっては楽しかったのだ。
セリフがなくても、ほとんどテレビに映らなくても、その現場に行くのが好きだった。
たくさんの大人たちが忙しそうに働く現場。
それが中学生の未雨には新鮮で、嬉しかったのだ。
『あいさつは大きな声でしっかりと』
それが社長からもマネージャーからもいつも言われていたことだった。
だから、未雨もそれを守ってどの現場でも大きな声で明るく挨拶をするのを忘れなかった。
そして、そんな未雨の姿勢が、今回のドラマ出演に繋がることになったのだった。
とにかく色々なオーディションを受けまくり、毎週まじめにレッスンも受けていたけれど、無名の事務所のタレントに、そうそう仕事が来るはずもなく。
たまにあるのは、一瞬映るか映らないかのエキストラのような仕事ばかりだった。
それでも、未雨は落ち込んだりせずに1つ1つの仕事にまじめに取り組んでいた。
というよりは、どんな仕事でも未雨にとっては楽しかったのだ。
セリフがなくても、ほとんどテレビに映らなくても、その現場に行くのが好きだった。
たくさんの大人たちが忙しそうに働く現場。
それが中学生の未雨には新鮮で、嬉しかったのだ。
『あいさつは大きな声でしっかりと』
それが社長からもマネージャーからもいつも言われていたことだった。
だから、未雨もそれを守ってどの現場でも大きな声で明るく挨拶をするのを忘れなかった。
そして、そんな未雨の姿勢が、今回のドラマ出演に繋がることになったのだった。