わがままな君が好き
「―――でさ、明日面接だから、飯は先食ってろよ」


省吾と瞳が2人でテーブルに着き、食事をするシーンだった。


省吾の言葉に瞳がちらりとその顔を見て、また食事を続ける。


「あ、コンビニで買うんだったらサラダもちゃんと食えよ?栄養偏るからな」


そんな省吾の優しい言葉にも、瞳は無反応。


それが崎本家の日常だ


瞳の様子を気にしながらも、省吾は新たな仕事への想いを馳せていた―――。






「―――カット!!O.K!良かったよ―。未雨ちゃんも、なかなか自然だった。これからもその調子でね!」


監督の言葉に、未雨はその瞳を輝かせた。


「は―――はい!ありがとうございます!」


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