海上船内物語




『良いか、剣は奪う為のモンじゃねぇ。護る為のモンだ。』

『まもる・・・・・・?』

『まもるー!!』

『ちょ、シーザお前振り回すな、危なっかしい』



海。

一秒一秒変える、その表情。



海に生きる生き物、海で生きる為に食べる者、海で心を安らげる者。




『・・・・・・人間は海から生まれてきたらしいぜ。信じられるか?』

『・・・海から生まれてきた?』

『信じられねー!!』



暖かい潮風が、三人を包む。



『俺は、“海賊狩り”をする為の船を作ろうかなぁと思ってんだ』


遠い彼方を見つめながら、呟く。



『金も無ぇから・・・上手いように政府を利用すっか!あいつら金だけは持ってるからなぁ』

『政府!』

『あぁ。政府の言いなりになる“海賊狩り船”は、政府にとっても美味い話な筈だ』

『かいぞくがりー!!』

『お前らも付いて来いよ!!』

『付いてくー!!!』





< 125 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop