海上船内物語
『良いか、剣は奪う為のモンじゃねぇ。護る為のモンだ。』
『まもる・・・・・・?』
『まもるー!!』
『ちょ、シーザお前振り回すな、危なっかしい』
海。
一秒一秒変える、その表情。
海に生きる生き物、海で生きる為に食べる者、海で心を安らげる者。
『・・・・・・人間は海から生まれてきたらしいぜ。信じられるか?』
『・・・海から生まれてきた?』
『信じられねー!!』
暖かい潮風が、三人を包む。
『俺は、“海賊狩り”をする為の船を作ろうかなぁと思ってんだ』
遠い彼方を見つめながら、呟く。
『金も無ぇから・・・上手いように政府を利用すっか!あいつら金だけは持ってるからなぁ』
『政府!』
『あぁ。政府の言いなりになる“海賊狩り船”は、政府にとっても美味い話な筈だ』
『かいぞくがりー!!』
『お前らも付いて来いよ!!』
『付いてくー!!!』