海上船内物語
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『ガルフ!!』
『ガルフ!』
頭に声が響く。
『ガルフは俺らの父ちゃんだ!!』
視界に広がる、鮮血。
「っ、・・・・・・・・・・!!」
シーザは、勢い良く体を起こした。
背筋に汗が伝う。
(また、夢・・・・・・・・・)
上がる息を整えて、シーザは隣で寝ていたカイルに目を落とす。
枕元に広がる、月に照らされて不気味に光る金髪を手で透いた。
「・・・・・・・・どうしたの、シーザ」
不意に、眠たそうな声がする。
「・・・起きてたのか」
「起きた」
カイルの目が、シーザを捉えた。