海上船内物語



「変・・・・・・・?」

「今日だって、魘されてたし・・・・・。最近、遠い目で私を見てる・・・・」


カイルが体を起こす。
汗ばんだ顔で、シーザを見上げた。



「シーザ、本当は・・・・・・」


次を続けようとするカイルの口を塞いだ。
そのまま、バランスを崩してベッドに倒れこむ。

不機嫌そうな目がシーザを睨んだ。



「そう言う話は、後でしようぜ?」

「はぁ?なん・・・・・・・、」


ぎしり、堅いベッドが軋む。





「・・・・・・・今は、お前を愉しみたい・・・・・」



歓喜に溢れる眼差しで、カイルを見下ろす。



(金髪、白い肌、細い腕、・・・・・・蒼い目)


カイルが息を吐く。


「っ・・・・・・・・・・・・・、」



(天を読む力、屈さない精神力・・・・・・)



顔を歪めるカイルの頬を、撫でた。



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