海上船内物語
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ガチャン。
真横で鳴った音に目を覚ましたカイル。
「・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・?」
「あ?じゃない。それがお前の剣と銃だ。常に所持しておけ。いつ襲撃を掛けられるか知れたもんじゃないからな」
「・・・・・・・・・・・・・・・じゅう、けん・・・・・」
まだ眠っている体を起こす。
床でそのまま寝ていたため、体が軋むようだ。
「まだ起きないか。目を開けろ。無理矢理抉じ開けてやろうか」
「うわっ!!起きる起きる!」
ばちっと急に目を開いた為、部屋の眩しさにカイルは顔を顰めた。
「まぶしー・・・・・・・・・」
「その内慣れる。その剣と銃を付けてから下に来いよ」
「あーアキ」
カイルは船長の姿を呼び止めるも、制止虚しく扉の向こうに去って行ってしまった。
「・・・・・・・・・・・・・・」
半目の状態で落ちている剣と銃を見遣った。
(記念すべき初武器・・・・・!よろしくな、はちょっとおかしいか)
落ちている武器達に目を光らせたカイル。