海上船内物語










□ □ □


ガチャン。


真横で鳴った音に目を覚ましたカイル。


「・・・・・・・・・・・あ・・・・・・・?」

「あ?じゃない。それがお前の剣と銃だ。常に所持しておけ。いつ襲撃を掛けられるか知れたもんじゃないからな」

「・・・・・・・・・・・・・・・じゅう、けん・・・・・」


まだ眠っている体を起こす。
床でそのまま寝ていたため、体が軋むようだ。


「まだ起きないか。目を開けろ。無理矢理抉じ開けてやろうか」

「うわっ!!起きる起きる!」


ばちっと急に目を開いた為、部屋の眩しさにカイルは顔を顰めた。


「まぶしー・・・・・・・・・」

「その内慣れる。その剣と銃を付けてから下に来いよ」

「あーアキ」


カイルは船長の姿を呼び止めるも、制止虚しく扉の向こうに去って行ってしまった。


「・・・・・・・・・・・・・・」


半目の状態で落ちている剣と銃を見遣った。


(記念すべき初武器・・・・・!よろしくな、はちょっとおかしいか)



落ちている武器達に目を光らせたカイル。




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