海上船内物語
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あれから三日が経った。
相変わらずアキは寝込んだまま、その事実を知っているのはカイルだけの状態のまま、日はどんどん過ぎていく。
その日カイルはある人物を探していた。
ぎしぎしと抜けそうな床を歩きながら、カイルは辺りを見渡す。
死神船の船内は大きく二つに分けられ、二階側と一階側とされている。
一階側は、調理するための部屋や、船員達の寝床がある部屋で、カイルも普段からよく使っていた。
しかし二階側、つまり船内の下のほうの階は食糧倉庫とされ、普段あまり足を踏み入れない場所だった。
カイルは一緒に死神船に乗り込んでいたはずの、一時仲間であった、シーザの姿をあれから見ていなかった。
ウルの口から少しだけ漏れた、シーザの存在。
カイルはずっと前から、その存在が気になって仕方なかった。
そして現在。
カイルは食糧倉庫、つまり船内二階の中に居る。
船内二階は当たり前のように人気がなく、上からの物音が激しいだけの、ただの倉庫のように見えた。
薄暗く、昼間なのに灯がないと何も見えないくらいだった。