海上船内物語



「・・・海賊連盟の幹部だとか言ってましたね、あいつ」

「・・・・・・・・・・・・・」

「船長?」


アキは眉を寄せたまま黙り込み、そして踵を返して船内に戻る。


「?」


床下を開け、どうやら調理部屋に入るようだった。
ウルもそれに続く。



「カイル、ちょっと来い」


アキは調理部屋に居たカイルを手招きする。
船員達と話していたカイルは一旦顔をあげ、少し嫌そうな顔をしてからアキに従った。


「ウル、お前は昼の用意でもしてろ。あと、船に破損がないか調べろ。」

「・・・・・了解、」


いつになく不機嫌な船長をまじまじと見、ウルは指示通りに調理部屋に向かった。






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