海上船内物語



「・・・アランの娘ってもやっぱり女は女だな」

「な、に・・・・・す、ん・・・・・・・っ!」


白い脚が震えた。
シーザがくつりと嗤うのが分かる。



「・・・悦んでる癖して、強気は崩さない所がお前らしいな」


お前が俺に何をするつもりだ、とカイルが零した。


「っ、ひ 」

「男が女にする事といったら何だと思う?」

「・・・・・・・や、めろ!!」


だん、とカイルは壁を叩いた。
ぞくりと鳥肌が立つ。



「・・・・・・・人のモン奪うのも悪かねぇな」

「・・・・・・って、め・・・っ!!」


シーザがカイルの細い顎を掴む。
喉から小さい悲鳴が漏れた。



「・・・・お前昔、一部の海賊に“爆弾娘”って呼ばれてたらしいな」

「・・・・・っ、あ、・・・・・・・・・」

「血に濡れて、肉を裂いて嗤ってたんだろ?」

「やめ・・・・・・・・・・・!」


カイルの脚ががく、と震えた。



「・・何も見えずに、どこに触れられるかも分かんねぇ状態で犯されるのは、恐ぇだろ?」


ぎり、とカイルは奥歯を噛み締める。
シーザが小さく嗤う。



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