海上船内物語
「や・・・・・・っあ・・・・・!!」
「そんな声も出るんじゃねぇか、手前ぇ。ますます女みたいになって」
(女・・・・・・・・・・・・・・・・・・?)
「・・・・・・シ、ぃ、ザ・・・!!」
名前を呼ばれたシーザがカイルの顔を向かせた。
「何だ?」
「お前は、俺が・・・ッ!!ブッ殺・・す!!」
苦痛に顔を歪めながら、カイルはそう叫んだ。
「俺をブッ殺す?お前が?」
「・・・・・・・・うあっ!!!!?」
カイルの体が軋む。
もう耐えられない、と言うように脚が震えだす。
「泣いてんじゃねぇか、手前ぇ」
「・・・・・・・・・いっ ・・・、」
カイルの頬が濡れる。
唇を噛み締めて、ただ息を殺していた。
「泣くほど辛いか?」
「・・・・・・・・っぐ、・・・・・」
シーザには何も答えず、カイルは掴まれた顎を振り払って、額を壁に付けた。
カイルは目を閉じる。