~ The last kiss ~
―「楽しかったな。」
空が夕日の真っ赤な色に染められているのをぼんやりと眺めつつ家への道を歩いていた
そうしていると私の目に木々が見えはじめ…
「……………。」
ふと、足を止める…
私は気付かない内にあの道の前まで歩いていて目の前には幽霊屋敷がひっそりと佇んでいた
そして、その屋敷の中に………
「…ッ!?ど、うして……」
屋敷の中…夕日が射し込んでいる窓に人の姿が見えていた
幽霊屋敷はその名の通り 霊が出るという噂で誰かが住んでいるなんて聞いた事がない…
けれど、どうだろう…
私は何度瞬きしようと人の姿を認識してしまう
「まさか…幽霊……?」