～ The last kiss ～

―――――――…






『………？ここは』







閉じていた目を開けると 目の前には賑やかな街に沢山の人々… 沢山のお店が並んでいる



いきなりの明るい光りのせいで辺りが霞むが慣れてきて


よく見ると街の人達の中に口から火を吹く者…杖を振るいマジックのような事をしている者がいた




『私は………』



そうだ､さっきまでアスランの城にいたはずなんだ


という事は…


『夢………？』





試しに頬をつねってみた

『…痛くない』




しかしここは何処なんだろう

私の空想の世界… にしてはリアル過ぎている


私が目にしている人達は生き生きとしていて一人一人の表情が認識できている






『…………。…ｯ!?』






ぼーっとその場に突っ立っていたら私の右半分の体を誰かが通り抜けていった




『どういう事ｯ!?』




驚き自分の手を目の位置に挙げて見ると…