~ The last kiss ~
そう呟いた瞬間、人と思われる黒い影はゆらりと動き…
消えていった……
「ッ!?…………嘘でしょ」
私は恐怖と驚きで足が震えるがなんとか崩れないように耐えて
ふらつきながらその場を 離れる為必死に足を動かし走る事が出来た
―…逃げなきゃ
直感的に感じ、全力疾走する
怖い、怖い…
段々と鼓動が早くなっていく…
私は足を止めてしまえば 死んでしまうような気がして古屋敷から離れても 恐怖心は中々取れなかった………