~ The last kiss ~
#03~ ghost castle
「…言われてもねぇ」
薄暗くだだっ広い廊下をキョロキョロ見回し行く宛もなく歩いている
人間誰しも出るなと言われて大人しくしていれないだろう
しかも扉が意図も簡単に開いてしまえば外に出たくなるものだ…
「まぁ…ちょっとは我慢したよ? 私もう16だし?でも…退屈じゃん?
少し探検くらいしても誰も怒らないでしょ」
誰に言い訳を聞かしているのか自分でも分からなくなるが構わず勘を頼りに先へ進む
―――……
「…誰か居ませんかー」
後ろにまださっきまでいた部屋の扉が見えているから数十メートルしか進めていないが
誰も通らないことが途端に不安になり言葉を発するも応答はないようだ