~ The last kiss ~




―――――――…

―バタンッ!!



「はぁっ、はぁっ…」





私は倒れ込むように家に着いた… するとお母さんがバタバタと玄関に来て



「どうしたの!? 何かあったの?

もしかして、ストーカーされたのッ!?

早く警察に…」




勝手に思い込んでリビングに行こうとしていたから止めるため



「お母さん… 違う……
古屋敷に………」



――お化けがいた…



そう言おうとしたが口を止めた… 高校生にもなってまだお化けがいるなんて言ったら

例えお母さんでも呆れてしまうだろう






「どうしたの?」


これ以上黙ると心配性な お母さんだからまた変な仮説をしてしまう…




「…あ、えっとゴメン

帰る途中にカラスに襲われちゃって、びっくりして走ったら息切れしちゃった…

今日はついてないなぁ
なんて… あはは」




これ以上心配かけないよう嘘をついた









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