~ The last kiss ~
『…これまた見覚えのあるお嬢さんだな』
少し離れた場所ににこやかに微笑んで感じの良さそうな紳士がいた
まだそれだけならよかったが…
「う………」
『―…う?』
「ういてるーーッ!?」
ぎゃ~ーーーーッ!!!
お、おお化けなのッ…!?
私はあまりの衝撃に尻餅をつき最大限に目を見開く。
だが紳士は私の行動をある程度予測していたのか大きな声を出したにも関わらず
笑顔を崩すことなくフワフワと宙に浮いていた。
『おやおや…驚かしてしまったかな』
そう言った紳士はよく見ると足がない…―って事は本当に?
「お化けーーーーッ!?」