~ The last kiss ~
そう確信づいた私は自分でもビックリする程、素早く立ち上がりその場から駆け出していた
『あっ…お嬢さん!
そっちは……』
お化けの紳士の言葉を最後まで聞かずに…
『大丈夫だろうか…
その先はあの方が…―』
――――――…
「…はぁ…はぁ…」
何も考えずがむしゃらに走ったせいでここがどこら辺なのか全く分からない
「部屋、に戻れない…よ………
あぁー、もう!!!」
まだ息切れしているのに叫んだら余計にしんどくなってしまった
「ほんとにここ何処なのよ…
さっきより気味悪さが増してる気がするんだけど」