~ The last kiss ~
乾いた笑いをしている私を見てお母さんは疑うような眼差しを向けるが
普段の私を思い返したのか納得したように言った
「そうね…… 美香は小さい頃からカラスには意地悪されてたものね…」
―確かに、私は小さい頃から何故か黒いカラスに嫌われて(?)いて
カラスの群れに近付いたらよく頭の上に集られていた
まぁ、攻撃されるという事はなかったが
「気を付けてよね?
美香はドジな所もあるんだから」
「はーい…分かってますよ、お母様?」
「夕御飯の支度手伝ってくれる? 今日は和風ハンバーグよ」
私のおふざけは見事にスルーされちょっぴり拗ねる…