~ The last kiss ~
―――
「―…随分と楽しそうだな。」
「…えっ?」
思った以上に話が盛り上がっていて部屋に誰かが入って来るのに気が付かなかったみたいだ
ドアの方に目を向けると食事をトレイにのせて持っていた…
「あっ!!アイビー君」
『姫と私は気が合うようですっかり話し込んでしまっていたようだね』
「…姫なんかじゃないだろ」
「え?」
アイビー君は下を向きながらボソッと呟いていた
「…ほら飯持ってきてやったから食えよ」
「う、うん…」
テーブルには朝食の時と同じように豪華な料理が並べられた
さりげなく話をそらされたような…
なんだか気になってアイビー君を見ていたら
「なんだよ…」
「ううん…何でもない」
睨まれてしまいそう言うしかなかった