~ The last kiss ~





「あっ!待って……」



アイビー君は私に冷たい視線を送った後、またどこかに消えていきそうだったので呼び止めたが

聞こえなかったのか姿を消してしまった。




「―……。」


どうして嫌われてるのだろう…私が何か気に入らない事でもしたのだろうか?

理由が分からないから余計に傷つくよ…。




『…では私も行きますかな』




「…えっ?」


エドマンドさんの方へ向くと数歩離れた場所で体が上半身しかなかった



―ッ!?さすが、幽霊…って驚いてる場合じゃないや…



「もうちょっと居てくれないの?」


『姫の食事を邪魔してはいけないですからね』



「そんなこと…」

―――…ないのに。



続けようとした言葉をとめた…



エドマンドさんが困ったように笑っていたから



「…我が儘言ってごめんなさい」


『…いえいえ、また今度呼んで下され。美味しいお菓子と紅茶を持ってきましょう―…それでは。』



そう言うと姿を消し、また私一人になった





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