~ The last kiss ~
これは夢じゃない…
現実におこっている事だ。
やっと意識がはっきりしたがもう既に怪物が前に来ていて鳥肌がたつような呻き声をあげ私に飛びかかっていた…
「ッキャーーー!!!」
―――…ガバッ!
「ッはぁ…はあ…―」
私は勢いよく目を開き起き上がると辺りを見渡してみた…。
あの恐ろしい怪物はどこにも居なく寝る前と同じ部屋のベッドの上にいることがわかり一安心する
…今回は夢の事を覚えている。
生々しい音や匂い、映像も…―果たしてあれは夢と言えるのか?
まだ息があがりながら自問自答するが当然答えはわからない。そこへ…
「…どうした」
―…ビクッ
心を落ち着かせている途中、突然声がしてまた心臓がビックリしたがドアの方に目を向けると
「―…アスラン」
知らぬうちにアスランが部屋に入って来ていてようだった。
「凄い汗だ…悪夢でも見たのか」
そう言うと彼はその冷たい手を額に触れていた