~ The last kiss ~
―“貴女はここにいるべきではないかもしれない"
「そう言われてもなぁ」
自分だって戻れるものなら家に帰りたい。
私は身代わりとしてこの世界に連れられたけど特に何をするでもない。
…まあ、この前のような行為がそうなのかもしれないが、一刻も早く元の暮らしに戻りたい…―
ここに来たときからずっと思っている事だった。
でもアスランの事がほっとけないという思いがしてきたことも事実なのだけれど…―
何かが私の心に変化が訪れていた。
「…はぁー」
私は何度目かのため息をついた。
謎だらけの事実に疲れたのか…はたまた何かから逃げるかのように。