~ The last kiss ~






「お怪我はありませんか」


私の問いに答えず感情のない言葉をかける…


だがその表情は私を心配するなんて微動もないだろうとおもってしまう





「…大丈夫です」





「アイビー」


「…なんだよ」



もう私には目もくれずアイビー君を呼ぶと風のように現れていた


「さっきの音はこれだったのか

また面倒なことをしてくれるなぁ」


「…ここは任せる

私は美香様を安全な場所に」


「はい、はい」





会話に入れず立ち尽くす私に再びルーシィさんは私に目を向け

「こちらに」


それだけ言い先を歩いていってしまう


私は割れているガラスをチラリと見たあとルーシィさんを追った







―――――



 あの時あのまま窓の側を離れていなければ大怪我をしていただろう



しかし何故ルーシィさんが直ぐに部屋に来たんだろう…







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