~ The last kiss ~



恐怖に感じない飯田君が凄いよ…


そんな意味をこめた視線を向けるが彼は気にする様子もなく続けた



「あの屋敷、何でか知らねぇけど誰も入りたがらないんだ…

ほら、怪談話で古屋敷にふざけてはいって何とかってよくある話だろ?

なのにあそこの幽霊屋敷の中に入った人物を聞いた事がない

不思議だよな……」




確かに…………

物心ついた時から今の家にずっと住んでいるがそんな話を聞いた事がない


噂ぐらいなら1つや2つあってもよさそうなのに




「…もしかして

一度入ったら二度と戻れない……とか?」



早紀ちゃんが怖い位真顔でそう呟いた





「やめてよ!?

私、本当そういう話苦手なんだってば…」




泣きそうな私の様子に二人は面白いと言わんばかりに笑っている





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