~ The last kiss ~
「………?」
いきなりの行動に私は言葉も出ず戸惑う
いや。正確には彼の熱のこもった私に向ける視線…
それが前に何度も経験したような感覚…
私の胸にうえつけられている罪悪感。
貴方は一体……?
「……………そういえばまだお前の名前を聞いていなかったな」
フォールスはそっと私から手を離すともう元の表情に戻っていた。
「へッ!?…あ。そ、そうだったっけ?
私は美香。よろしくね」
なんとか自分も普通にしようとしたが声が上ずってしまっていた。
「くくくッ…ダッセー」
「笑わないでよッ!!!」
再び歩き出したフォールスについて行きながら私達はぐだぐだと言い合っていた。