~ The last kiss ~
――――――…
「ほら、着いたぞ。ここに城の使用人達がいる」
「ありがとう!…あっ。 そうだ」
「何だ?」
「フォールスってアスランと兄弟なの?」
会った時から疑問に感じていた事だった。
肌も髪とかの色は違うが 顔立ちが似ていたので兄弟か親族なのかなと…
「―……………。腹違いの兄弟だ」
「そ、そっか…」
フォールスは眉間に皺を寄せていた。
あまり触れられてほしくなかった事だったかな…
やっぱ腹違いってことはお母さんが違うから関係が複雑なんだろうな
なんとなく気まずい雰囲気で私が下を向いているとフォールスが…
「ああ。わりぃ…別にお前を怒ってる訳じゃない んだ。そんな落ち込んだ顔するな」
そう言って私の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「うん」
「じゃあ、俺はもう行く。」
「うん。ありがとう」
私が手を振ると彼は一瞬だけ笑って消えていった