~ The last kiss ~
…そして私は目を開くと 見慣れた、薄暗い城の中でかかんでいた。
立ち上がり振り返ると先程フォールスに案内してもらった使用人達がいるという部屋の扉の前にいることに気づく。
…何だったんだろう?
この言葉が私の頭に反復されていた。
フォールスもミシェルを愛していたんだ…
それが事実かもしれないと思うと複雑な気持ちだ
そして心に残るアスランの笑顔が私を傷つけ…
言い様のない気持ちがぐるぐると思い廻らせ私が私ではないような感覚に陥る。
…これは嫉妬?
私は会った事もましてや顔すらも知らないミシェルに嫉妬しているの?
いいや、違う。私がアスランを好いている訳がない。
好いている訳…ないんだ。
私はブンブンと頭を振り気持ちを切り替え扉に手をかけて遠慮なく引いた。