~ The last kiss ~
#07~
ギィィィ…と音をたて扉が開き中へと足を踏み入れた。
だけどそこに人一人居なく乱雑に並べられたテーブルとイスがある。
けれどほとんどが使えそうにない物ばかりだった
「誰かいませんか?」
呼びかけてみたが返答はない…。
皆どこへ行ってるんだろう?
城の掃除とか料理を作ってるのかな。
なら手伝いたいな…
―…顎に手をあて考え込んでいると、
「何でアンタがここに居るんだよ」
聞き覚えのある声が聞こえ振り向くとアイビー君が後ろに立っていた。
「丁度良いところに!今アイビー君達を探しに…」
「名前呼べばいつ何どきだってすぐ現れる。」
「―……。」
いつもより怒っているようなアイビー君に押し黙ってしまう。
「…早く部屋に戻るぞ」
「やだ……」