~ The last kiss ~



「は?」


いっきに眉間に皺が寄っていたが私は構わず続けた。


「私、このまま何もせず 部屋でぼーっとするだけなんて嫌なの。」



極力アイビー君の目を見返しながら…



「どんな理由でこの世界に来たにせよ…

誰かが苦しんでいるなら その人の為に何かしていきたい!

その人の傍にいたい!」



「…アンタは」


アイビー君は一度視線を落とすとまた私の目を見て言った。


「ただの偽善者だ」








「…………―」


見た目は幼い子供にしか見えない。

だけどその目は輝きなんてなくて憎しみを含んだ赤色の瞳が言われた言葉よりも切なさを伝えた



やっぱり可笑しい。

本来なら太陽の光の下で元気に遊ぶはずのこんな子供が憎しみを抱いてるなんて…



どうしてアイビー君やクレアのような子までこの世界に…ミシェルはどうして?






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